小型排水処理装置の導入事例【排水処理装置について⑤】

11月に入り、今年もあと2ヶ月となりました。

今回のブログでは、弊社の排水処理装置と凝集剤、他社様の装置との組み合わせを導入して喜ばれた事例をご紹介いたします。

ご依頼いただいたお客様は、北陸にある、金属外装缶等を製造している金属加工の工場です。

製造の工程において、バレル研磨機を使用し、外装缶に付いている不要な突起を研磨する作業(バリ取り)があるのですが、バレル研磨機に入れている砥石などを洗い、水で流すため、この工業の排水には洗浄剤や金属の削りカスなどが含まれているのです。

実はこの企業様、ご相談いただいた時にはすでに河川の排水基準をクリアしていたので、弊社も「これ以上を目指す必要はないのでは…?」と疑問に思いましたが、社内独自の排水基準をクリアしたい、とのことでしたので、弊社へご依頼いただくこととなりました。

水の中に含まれる有機物の量をあらわす数値として、BOD(生物化学的要求量)とCOD(化学的酸素要求量)があります。

今回は、BODの数値をお客様の社内基準である30以下までに下げなければいけませんでした。ご相談いただいた時にはBODが100〜150程度残っておりましたが排水量も少ない為、放流については特に問題無い基準でした。

排水の汚泥(濁り)は、薬品(凝集剤)を使用することで取り除くことができますが、水の中に溶け込んでいる有機物は凝集処理で取り除けるものではありません。

そのため今回は、排水処理装置・凝集剤の使用に加えて、生物処理を採用することにしました。

生物処理というのは、分かり易く言うと水の中に存在する微生物たちに排水中に溶け込んでいる有機物を食べてもらうという仕組みです。

ただ、寒い時期に水が冷たくなると生物が死んでしまったり、水の中の栄養が多すぎると食べなくなってしまったりなど、生物の管理はとても難しいのです。

そこで、生物管理の必要ない、株式会社アイエンス様の”アクアブラスター”という装置の導入をお客様へご提案いたしました。

その装置は、ブロアーで水の中に空気を送りこみ、酸素濃度を高め、生物が活性化されるというものです。

散気装置で空気を送り込む事を曝気処理と言いますが、通常の生物処理に使用する空気量よりもはるかに多い空気をアイエンス様の装置では送ります。

また、新たに生物を入れる必要はなく、もともと水の中に入っている生物のみで処理を行います。

生物は有機物を食べると排泄をしたり、生物もそのうち死んでしまうため、それが汚泥になってしまいます。

通常、有機物を取れば取るほど汚泥が出るはずなのですが、アクアブラスターで曝気処理をすると、なぜか汚泥があまり発生しません。

理屈は不明ですが導入先ではそのような現象が実際に起こっており素晴らしい装置です。

もともとアクアブラスターはBODを600以下にして下水へ放流するための装置です。

すでに150以下であるBOD値をさらに下げることができるのか疑問だったのですが、弊社の排水処理装置と”アクアネイチャープラス”、そしてアクアブラスターで排水処理をした結果、数値は20を切ることができ、目標達成となりました。

水質が改善されたため、担当された社員の方は会長から表彰されたのだそうです。

弊社としても大変喜ばしいことでした。

それでは、弊社の小型排水処理装置と他社製装置の組み合わせの事例をお話ししました

排水処理装置の導入をお考えの方や導入が不安な方は、まずはご連絡ください。

小型排水処理装置

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