「塗装ブースがうまく機能していない気がする…。」とお悩みではありませんか?
もしかすると塗装スラッジが原因となっているかもしれません。
本記事では塗装スラッジについてわかりやすく解説しています。
塗装スラッジの固化が原因で起こるトラブルや、固化させないための方法も紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
塗装スラッジとは?
塗装スラッジとは、湿式塗装ブースの循環水に溶け込んだ余剰塗料が集まったものです。
別名「塗料カス」とも呼ばれます。
塗装ブースは被塗物に付着しない塗料のオーバーミストを水を通して回収する仕組みです。
水は循環しているので、一定期間使用していると水の中に塗料が堆積していきます。
水の中で塗料同士が結合してできるのが塗装スラッジです。
塗装スラッジはブースを清掃して定期的に取り除く必要があり、清掃作業に多大な労力をかけているユーザー様も多いでしょう。
塗装スラッジの固化で起こるトラブル
塗装スラッジが流動的な状態であればそこまで問題になりませんが、塗カチカチに固化した状態になってしまうと、以下のトラブルが起こりやすくなります。
- ブースの機能が低下する
- 悪臭が発生する
- 清掃が難しくなる
それぞれを確認していきましょう。
ブースの機能が低下する
塗装ブースは塗料のオーバーミストを吸い込む「吸気」と水を循環させる「排気」のバランスが重要です。
塗装スラッジが固化すると、ブース内の配管やフィルターが目詰まりを起こし、吸気と排気のバランスが崩れてしまい、ブースの機能が低下してしまいます。
ブースの機能が低下すると塗料のオーバーミストの回収効率が下がるので、塗装不良や作業者の健康被害が起こりやすくなります。
悪臭が発生する
塗装スラッジは水中にいる微生物の大好物です。
微生物が塗装スラッジを分解することにより、腐った卵のような悪臭が発生します。
塗装スラッジによる悪臭は作業者の業務効率が低下する原因です。
回収できなかった塗料のオーバーミストと同様に、作業者の健康にも関わる可能性があります。
清掃が難しくなる
塗装スラッジは取り除かずに放置していると、水中でカチカチに育ってしまい、清掃時に取り除くのがかなり大変です。
特にエリミネーターや排気ファンなどに付着したスラッジは、取り除くだけでも大仕事になってしまいます。
塗装スラッジの堆積固化は以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
参考記事:湿式塗装ブースの堆積汚泥固化を防ぐ!凝集剤での解決策を紹介
塗装スラッジを固化させない方法
塗装ブースに薬剤を投入すれば塗装スラッジを固化させずに済みます。
塗装スラッジの固化防止に使える薬剤は主に以下の2種類です。
- キラー剤:水中にある塗料を不粘着化させる薬剤
- 凝集剤:塗料スラッジと水をはっきりと分ける薬剤
この2つの薬剤の大きな違いは「水がキレイになるかどうか」です。
キラー剤は水中にある塗料の流動性が高まるので、配管やフィルターの詰まりやエリミネーターの固化が起こりにくくなります。
しかし、水自体はキレイにならないので、悪臭は無くなりません。
凝集剤は水と塗料スラッジを分ける作用があります。
キレイになった水がブースを循環するので、塗装ブースの機能を損なわずに悪臭も軽減可能です。
2つの薬剤は以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。
◆関連記事:キラー剤を変えてコスト削減!アクアネイチャーTRの特徴を分かりやすく解説
また凝集剤を使って水と塗装スラッジを分けて、塗装スラッジのみを産廃として処理することで産廃費用を削減できます。
バキューム車を手配して循環水全てを産廃として処理する場合と比較すると、数十万円も差がある場合もあります。
具体的な事例は以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
◆関連記事:湿式塗装ブースの産廃処理費用は圧縮できる!具体的な方法を紹介
塗装スラッジの処理にはアクアネイチャーTR
塗装スラッジはブースで塗装すると必ず発生します。
塗装スラッジと上手に付き合っていくことが、塗装を行うユーザー様の課題だといえるでしょう。
凝集剤は塗装スラッジを固化させずにブースの循環水をキレイに保ちます。
凝集剤の中でもおすすめは弊社の「アクアネイチャーTR」です。
アクアネイチャーTRは一般的な凝集剤よりも高い凝集力があるので、少ない添加量で塗装スラッジの固化を防ぎます。
以下のページで詳しく紹介していますので、興味がある方はぜひご確認ください。
◆商品紹介:ブース循環水用凝集剤「アクアネイチャーTR」