排水処理装置の価格を確認!自社に合った排水処理装置を導入しよう

「排水処理装置をできるだけ安く導入したい」といった、ご相談を毎月頂いていますが、装置は価格だけを基準に導入することはできません。

なぜなら、排水処理装置は処理する排水の種別と処理量によって、導入する機器が変わり、価格帯が大きく変動するからです。

それでは「最も安く適切な装置を導入するためにはどうすればよいの?」と疑問を持つ方も多いと思います。

本記事では、排水処理装置の価格と選び方の疑問について、100社以上の導入に携わった専門家の観点から解説します。

最適な装置導入の手助けになる可能性が高いので、排水処理装置の導入を考えている方は、是非ご一読ください!

 

排水処理装置の価格

排水処理装置の価格は、一般的に「排水の種類」「処理量」の2つの要素で決まります。

例えば生物処理装置は、有機排水を処理することが可能ですが、無機排水は処理できません。

このように、排水処理装置は価格で選ぶのではなく、排水を処理できる機能と時間あたりの処理能力で導入を検討する必要があります

次に代表的な排水処理装置の種類とその価格について紹介します。

加圧浮上装置の価格

加圧浮上装置の価格帯は、1,500万円(1㎥/1時間)〜2,000万円(1㎥/1時間)です。
※脱水機込みの価格

加圧浮上法によって、排水の中に微細な気泡を発生させる加圧浮上装置は、水より比重が軽い汚れの処理に採用されることが多い装置です。

また価格とは別に装置自体が単純に大きいため、設置には十分なスペースの確保が必要となります。

■加圧浮上装置が使用されているケース
  ・油脂分など水より比重が軽い物質を含んだ排水の処理
  ・生物処理を行う前に油分を取り除きたい場合
  ・石油系の有機溶剤が使われる工場や、食品加工工場での導入事例が多い

生物処理装置の価格

生物処理装置の価格帯は、3,000万円以上です。

生物処理とは、水槽の中にいる微生物に有機物を分解させることで処理する方法で、食品加工排水などの有機排水の処理に使用される装置です

処理水槽のコストが非常に高額であり、処理に時間がかかるといった特徴があります。

また、薬品で処理できない一部の排水は、生物処理が必須の場合もあります。

■生物処理装置が使用されているケース
  ・食品加工排水や有機排水の処理
  ・薬品を使わないで排水処理を行いたい場合
  ・BODの数値を低減させたい場合

代表的な「加圧浮上装置」と「生物処理装置」のみ紹介しましたが、他にも様々な装置の種類があり、詳しく知りたい方は弊社までお問い合わせください。

 

排水処理装置の価格を抑えるポイント

装置の導入コストを抑える上で最も重要なことは、最適な排水処理方法を見つけることです。

導入する装置を選定する際、排水処理の専門家は以下のような流れで考えます。

  1. 水処理試験で、薬剤の種類、量、反応速度等から処理方法を調べる
  2. 処理量や時間あたりの処理能力を計測する
  3. スペースや費用など他のすべての要素から、必要な排水処理装置を選定する

排水処理装置のコストを抑えるためには、「1」の処理方法の検討が重要です。

例えば、3種類の薬品で処理する工程を1種類の薬品で処理できれば、2工程分の装置は必要ありません。

10トンの排水処理に1時間かかるところを、半分の30分で処理できるようになれば、機械の処理能力も半分で十分となります。

つまり、装置の価格は必ず「処理方法」に依存するということです。

多くの業者に相見積もりを取って安い装置を探すよりも、最適な処理方法を見つけることこそが、最もコストを抑えることにつながります

 

排水処理装置のご相談はネクストリーへ

弊社では、どのような排水であっても、最適な排水処理装置をご提案可能です。

価格を抑えるポイントとして「最適な処理方法」が重要だと書きましたが、ネクストリーの一番の強みは、その最適な処理方法を導き出せることにあります。

これまでに1000社以上の水処理に関する課題を解決したノウハウを存分に活かし、プラスになるご提案が可能です。

排水処理試験は無料で行っているので、装置の導入をお考えの方や導入が不安な方は、まずはご連絡ください。

またネクストリーでは、小型排水処理装置ANシリーズも取り扱っています。

ANシリーズは、排水の種類に応じて薬品の注入設備や制御など、お客様のご要望に合わせてカスタマイズすることも可能です。

■商品ページ:小型排水処理装置のご紹介

まとめ

最後に本記事で紹介した重要なポイントを、下記にまとめます。

  • 排水処理装置の価格は「排水の種類」と「処理量」の2つの要素で決まる
  • 装置の種類によって「処理できる排水」が異なる
  • 処理量が増えると大型化し「価格」が上がる
  • 価格を抑えるポイントは「排水に合った最適な処理」を行うこと

排水処理装置や処理方法にお悩みの方は、下記からお気軽にお問い合わせください。

また排水処理装置の価格に関係する処理方式「バッチ式」や「連続式」について知りたい方は下記記事で解説しています。

 

 

一日10㎥以下の排水処理のことなら、薬品から設備まで何でもご相談ください。
手動式設備から全自動までご要望・予算に合わせて最適なご提案を致します。
ご質問はLINEからも受け付けております。

関連記事