廃水の脱色

廃水の脱色に用いる代表的な添加物と言えば活性炭です。
活性炭の詰まった濾過装置である吸着塔やネットに入れて吊り下げておく粒状活性炭など色々ありますが、弊社では「ハイブリットカーボン」という粉末特殊活性炭を取り扱っています。
何と何のハイブリットなのかは秘密です。

処理後に残る廃水の色度は、非常に分子が小さかったり、イオン化していたり、難分解性だったりして処理水中に残存している成分によるものです。

これらをどうにかして除去することが脱色となるわけですが、活性炭を用いる方法は吸着処理と呼ばれます。

活性炭は多孔質物質で、表面に細孔と呼ばれる微細な穴がたくさん空いています。
この穴に細かい物質を取り込ませてから活性炭本体ごと絡め取ろうというわけです。

そのため、その吸着効果を十分に発揮させるには吸着しきれるだけの穴の数(添加量)と接触させる機会(接触時間)を計り、また、穴を塞いでしまう邪魔物は予め取り除いておくといったことを考慮する必要はありますが、他の薬品と同じように反応槽などに添加するだけで特別な設備や知識、管理を必要としないため取り組み易いのではと思います。

処理水のクオリティや色度が気になるようであれば活性炭による吸着処理を処理フローに追加してみてはいかがでしょうか。

原水凝集吸着
写真:畜産廃水のハイブリットカーボンによる脱色事例
左から原水、凝集処理、吸着処理後凝集処理

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