「ガラス加工の排水って、どうやって処理すればいいの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
ネクストリーがある富山県はガラス加工業が盛んであり、ガラス加工排水の処理に関してお問い合わせをいただくケースが増えています。
ガラス加工排水は未処理のままでは放流基準値を満たせないため、凝集剤での排水処理が必須です。
既に排水処理をしているがうまくいっていない場合は、劇物を使用しない「粉末一剤型凝集剤」など別の薬品を試すことで改善する可能性もあります。
本記事ではガラス加工排水の処理方法を解説して、実際に「粉末一剤型凝集剤」で処理した事例も紹介しますので、排水処理にお悩みの方は必見です。
目次
ガラス加工排水を処理しないとどうなる?
ガラス加工排水は未処理のままだと、水汚濁防止法で定められている排水基準を満たせない可能性が高いため、原則河川など工場外へ排出できません。
もし排水基準に適合していない排水を河川に放流した場合、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられるリスクがあり、企業の社会的イメージ低下は避けられないでしょう。
ガラス加工排水は、下記で紹介する凝集剤を使って、適切な排水処理を行うことが必要です。
ガラス加工排水の処理方法
ガラス加工排水には、加工の際に発生するガラスの切粉だけでなく、研磨剤成分が含まれていることが特徴です。
ガラスの切粉と研磨剤はどちらも無機物のため、凝集剤を使う排水処理で対応できます。
- 凝集剤での一般的な排水処理
- 粉末一剤型凝集剤での排水処理
上記2つの排水処理を確認していきましょう。
凝集剤を使う一般的な排水処理の流れ
ガラス加工排水は、一般的には下記の処理方法で排水することができます。
- PACによる一次凝集(凝結作用)
- 苛性ソーダによる中和(pH調整)
- 高分子凝集剤による二次凝集(凝集作用)
上記のフローは、排水処理ではオーソドックスな方法ですが、注意したいのがPACを投入する前段階です。
ガラス加工排水に含まれる研磨剤成分がアルカリ性のため、排水のpHによっては希硫酸などの劇物を投入してpHを中性にしてから処理する必要があります。
初めて排水処理を行う場合や毒劇物を職場で使いたくない場合は、次項で紹介する粉末一剤型凝集剤の使用がおすすめです。
粉末一剤型凝集剤での排水処理
粉末一剤型凝集剤は、一般的な排水処理で紹介した3つの薬品を一つにまとめて、知識のない方でも簡単に使用することができる薬品です。
薬品が一つにまとまっているメリットは複数あり、必要な設備を最小限に抑える、劇物の使用を一部なくす事ができるなど、比較的導入しやすい利点が揃った凝集剤です。
もし現在未処理で放流してしまっているのであれば、まずはネクストリーが提供する粉末一剤型の凝集剤をお試しください。
ガラス加工排水処理がうまくいかない場合
既にガラス加工排水処理を行っていて、うまく処理できない場合は、以下が主な原因として考えられます。
- 薬品の量が適正でない
- pH調整できていない
- 薬品の種類が適正でない
突然うまく処理できなくなった場合は、処理するガラス加工排水の濃度や量が変化している可能性があります。
一度薬品のバランスが崩れてしまうと、調整するのは大変です。
もし調整がうまくいかない場合は別の原因が考えられるので、水処理の専門家に相談してみましょう。
ガラス加工排水を処理した事例
ここからはネクストリーで実際に対応した事例を紹介します。
ご依頼いただいたお客様で、弊社の粉末一剤型凝集剤「アクアネイチャーGM」を使用して凝集処理を行ったところ、ガラス加工排水の白く濁った水を透明にすることができ、放流先の川の基準に則った排水として流せるようになりました。
ガラス加工の排水はアルカリ性のため、凝集処理をするには複数の薬剤 (PAC、苛性ソーダ、高分子凝集剤など)を使用し、 pH調整を⾏いながら処理する必要がありました。
「アクアネイチャーGM」一剤で凝集処理が可能となったので、処理が楽な点でも喜んでいただいた事例です。
事例の詳細、「アクアネイチャーGM」は以下の記事で紹介していますので、合わせてお読みください。
■商品サイト│アクアネイチャーGMの商品説明はこちら
ガラス加工排水の処理は粉末一剤型凝集剤!
ガラス加工排水は粉末一剤型凝集剤で簡単な処理フローで放流が可能になります。
特に未処理で知識や設備がないお客様の場合は、まずは粉末一剤型をおすすめしています。
また、現在の処理が安定していない場合は、一度ネクストリーまでお問い合わせください。
現状とご要望をヒアリングし、適切な薬品と処理方法をご提案します。
下記ボタンよりお問い合わせをお待ちしております。