凝集剤での排水問題解決事例 【凝集剤について】

これまで凝集剤について様々なことをご説明してきましたが、ここで弊社の凝集剤を活用して喜んでいただいている事例をご紹介いたします。

[過去ブログはこちら]凝集剤ってなんだろう?

インク製造をされている企業様の排水問題解決事例

まずご紹介するのは、インクを使う企業の排水での事例です。

インクの排水は通常、PAC(ポリ塩化アルミニウム)や硫酸バンド・苛性ソーダ、消石灰、高分子凝集剤も含めて4〜5つの薬剤を使って凝集処理しています。

劇物である硫酸や苛性ソーダは取り扱いや保管を厳重に行わないと危ないもので、例えば目に入ったら失明することもあります。それで取り扱いが面倒なため、硫酸や苛性ソーダをできれば従業員に使わせたくないと考えている企業様は多数あるように思います。

そんな時、苛性ソーダの代わりに使うのが消石灰です。みなさんも見たことや使ったことがあるかと思いますが学校のグラウンドでラインを引く白い粉がありますよね?それが消石灰です。これは苛性ソーダのような劇物ではなくホームセンターにも売っているようなものでとても安全なのです。その工業用の消石灰があります。

しかし安全である消石灰にもデメリットがあります。消石灰そのものが真っ白なので、水に溶かして使用する時にこぼしたりして場内が汚れてしまうんです。また、水と反応すると固まるので、水の中に入っているうちはいいのですが、乾いてくると石みたいになってしまいます。消石灰を入れた水槽は時間が経つと固まった消石灰だらけになってしまいどんどん水槽の容量が少なくなっていきます。またポンプの配管が詰まってしまうのでメンテナンスの手間が非常にかかります。

そしてインクの排水は一日何トンも出ますが、洗うインクの色が変わると水質が変わってしまうため、その度に4つか5つの薬剤を調整しないといけなくなってしまいます。このように薬剤を複数使った凝集は、作業者への負担・手間が大きいのです。

そこで、弊社の製品である『アクアネイチャーAL』をご提供させていただきました。

弊社のインキ・糊含有排水に特化した製品『アクアネイチャーAL』だと、1つの薬剤で凝集処理ができるのでその負担や手間が軽減できます。

実際にアクアネイチャーALを導入していただいたお客様からは、

・ポンプがいらないので便利になった
・消石灰の際にあった配管トラブルが少ないので手間が軽減された
・劇物も使わずにすむので従業員に安心して使ってもらえる
・一剤型で薬品の調整が楽
・消石灰のように処理場が汚くならないので清潔で気持ちが良くなった
というように、喜んでいただいた声をたくさんいただけて、お客様の問題も解決されたことを実感できました!

インクの製造業社の方が排水処理でお困りの際にはぜひ弊社製品である『アクアネイチャーAL』をご利用いただきたいと思います。

 包装資材製造の企業様の排水問題解決事例

北陸にある、包装資材製造の企業様。食品のパッケージ等を製造する工程でニスという光沢の仕上がりになる塗料を使用されており、ニスが含まれる排水はなんと毎日1トン!1ヶ月では20〜30トンにもなるとのことでした。

凝集処理をする前は、毎日排水を産業廃棄物処理業者に回収してもらっており、月に約100万円もの回収費用(産廃廃棄物処理費用)を要していたとのこと。

そこで弊社にご依頼をいただき、実際にお客様の排水を検証すると、弊社の製品で凝集処理をすることができる排水と判断されました。
その後、弊社の製品、多用途型凝集剤「アクアネイチャープラス」で凝集処理を行ったところ、処理水は下水道へ十分に放流出来る基準となり、産業廃棄物処理費用を大幅にカット、結果として約90%のコストカットができたことで、お客様に喜んでいただくことができました。

適正な処理をすることができれば下水道や川へ流すことができます。川へ流すのに費用は発生しませんし、下水道へ流すのも産業廃棄物処理費用に比べたら非常に安価です。
「アクアネイチャープラス」は汎用性が高く、様々な排水に対応可能な製品です。
わざわざお金をかけて排水回収をしてもらわなくても、凝集処理を行い、川や下水に流せる基準値をクリアする水にできればいいですよね。

ガラス加工の企業様の排水問題解決事例

自社の工場の排水は流していいものなのかわからないが、そのまま川や下水道に流している、という企業様が実際にいらっしゃいます。
昔は川や下水道に流すこと自体、あまり厳しくなかったのですが、時代が変わり、業界全体で環境に配慮する姿勢になってきています。
そこで自社の排水をどうしたらいいか悩んでいる企業様から弊社へ多くのご相談をいただきます。

排水と言っても様々な種類があるので、法律に照らし合わせようとしても自身で判断するのはなかなか難しいですよね。
地域の行政ごとで基準が違っていることもあり、行政への確認も行った上で、流せる水かどうか、弊社で判断させていただいております。
基本的には、環境省が出している一律排水基準に則っているかを見て、その後お客様の工場がある各都道府県条例で定める一律排水基準より更に厳しい上乗せ排水基準を見ながら判断していきます。

凝集剤を使った凝集処理によって川や下水道に流せる基準値にすれば、堂々と排水を流すことができるようになるので、企業様の不安が無くなり、弊社に相談してよかった!と喜ばれています。

弊社では業種を問わず、様々な企業様からご相談をいただきますが、例えばガラス加工業者様の場合、弊社の製品「アクアネイチャーGM」を使用して凝集処理を行ったところ、ガラス加工排水の白く濁った水を透明にすることができ、放流先の川の基準に則った排水として流せるようになりました。
本来、ガラス加工の排水はアルカリ性のため、凝集処理をするには複数の薬剤 (PAC、苛性ソーダ、高分子凝集剤など)を使用し、 pH調整を⾏いながら処理をするかなり手間がかかる排水でした。
しかし、「アクアネイチャーGM」一剤で凝集処理が可能となったので、処理が楽な点でも喜んで頂いております。

以上、今回は弊社の製品を使った事例をご紹介しました。

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