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PAC(ポリ塩化アルミニウム)について【凝集剤について②】

PAC(ポリ塩化アルミニウム)について【凝集剤について②】

前回の記事「凝集剤ってなんだろう?」で、凝集処理には二つの作用があることを説明しましたが、今回はその一つ目の作用の”凝結”に関係のあるPAC(ポリ塩化アルミニウム)について説明します。

[過去ブログはこちら]凝集剤ってなんだろう?

PACとはそもそもなんだろう?

汚れた水を綺麗にする凝集処理には凝結作用と凝集作用があり、PACは凝結作用のための薬品です。PACはその名の通りアルミニウムが中に入っていて、アルミニウムと浮遊物(微細粒子)をくっつけます。日本で一番有名な凝集剤で、飲み水を作るためにも使われています。

PACは塩酸系のアルミニウム(塩酸とアルミニウムを混ぜている)ですが、アルミニウムには他にも硫酸系のアルミニウムなど種類があります。基本的にどちらも凝結を目的として使う薬品です。トイレットペーパーやティッシュペーパーを作っている製紙会社様も同じようにアルミニウムを使いますが、硫酸アルミニウムのほうを使用していたりします。

アルミニウムのメリットとデメリットとは

アルミニウムを使うメリットは、コストが安いことです。浄水場で飲み水をつくる際にも大量の凝集剤を使うため、凝集剤の値段が高いと、皆さんが使う水道水も高くなってしまいますね。

反対にデメリットをお伝えしますと、塩酸も硫酸も""ですよね。化粧品などで弱酸性が肌に良いという風に聞いたことがあるかもしれませんが、酸性に行きすぎると魚や環境によくありません。Ph(ペーハー)と言って液体が酸性かアルカリ性かを表す尺度がありますが、PACの場合Phが4くらい、硫酸アルミニウムはPh2〜3(数字が0に近くほど強い酸性)です。しかし川に流すためには中性域(Ph5.8〜8.6)を守らなければいけません。PACや硫酸アルミニウムは入れれば入れるほど値が本来のPh(PACであれば4、硫酸アルミニウムであれば2~3)に近づいていくため、中和剤というものを入れる必要があります。環境を考えた凝集処理のために、凝結のための薬品+中和剤(酸とアルカリ)+凝集のための薬品、というように3〜4つの薬品を使っている企業がほとんどです。


以上、今回はPAC(ポリ塩化アルミニウム)について説明しました。
次回は凝集剤の種類について説明します。

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