汚泥の処理方法と処理費用について分かりやすく解説

「汚泥の処理費用を少しでも安くしたい…。」と

お困りの方も多いのではないでしょうか。

汚水や汚泥はモノを製造する際に発生しますが、

これらはすべて産業廃棄物であり、そのまま川や下水に流せません。

本記事では汚泥の処理方法と費用についてわかりやすく解説します。

汚泥の処理について詳しく知りたい方は必見です。

 

汚泥処理費用を削減する方法

汚泥は産廃として処理する前にひと工夫すると、処理費用を削減可能です。

全ての排水が対象ではありませんが、例えば塗装ブースの循環水であれば、以下で解説する手順で、汚泥処理費用を削減できます。

凝集剤を使って汚泥と水に分ける

凝集剤は汚れた排水を、汚泥と水に分ける薬品です。

湿式塗装ブースに凝集剤を投入すると、キレイな上澄みと塗料が混じった汚泥に分けることができます。

汚泥を集める

塗装ブースの循環水を、キレイな上澄みと汚泥に分けた後は、汚泥のみを集めます。

汚泥を土のう袋に入れておけば、時間が経つにつれて水が抜けていきます。

上澄みの水は後ほど再利用できるので、別の場所に移しておきましょう。

汚泥のみ産廃として処理する

土のう袋に入れた汚泥のみ産廃として出すことで、処理費用を削減可能です。

汚泥の含水率が低くなればなるほど、処理費用は安くなります。

 

凝集処理できない排水の処理方法

塗装ブースの循環水のように凝集処理できる排水であれば良いですが、世の中には処理できない排水も存在します。

産廃処理業者に引き取ってもらう際の荷姿と費用感を確認していきましょう。

一斗缶で引き取ってもらう

例えば建築の作業でペンキを塗る際に使用したハケの洗い水や塗料そのも(廃塗料)を引き取ってもらう場合は1缶の容量は約16リットルで、処理費用は1缶で約2,000〜3,000円(参考価格)ほどです。

ドラム缶で引き取ってもらう

一斗缶より大きな容量が必要な場合は、ドラム缶で引き取ってもらいましょう。

ドラム缶の容量は200リットルほど入るドラム缶ですが、入れる水の量を7~8割ほどにしないといけないため約140〜160リットルとなり、費用は約2〜3万円(参考価格)です。

ケミカルタンクで引き取ってもらう

量は約1000リットル、費用は約5〜10万円(参考価格)です。

バキュームカーで引き取ってもらう

排水をピットやタンクに溜めておいて、産廃業者にバキュームカーで来てもらう方法もあります。

バキュームカー1台のチャーター費用は約10~15万円です。

そこに吸い込んだ汚水量の処理費用が加算されるので、合計では約30~50万円にもなります。

 

絶対にやってはいけない汚泥の処理方法

汚泥の処理費用が高額だから、自分で処理しようと考えたことがある人もいるかもしれません。

絶対にやってはいけないのが、不法投棄と敷地への埋め立てです。

産廃を不法投棄すると、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金など重い罰則があります。

埋め立ては仮に自社の敷地内であっても絶対NGです。

汚泥に含まれる成分にもよりますが、有害物質が雨などで流れだし、土壌汚染の原因となります。

汚泥は産廃であり、産廃処理業者に引き取ってもらうのが鉄則です。

 

排水を分けると有価になる場合もある

汚泥の中に金や銅、タングステンなどの貴金属やレアメタルが含まれる場合は、有価で引き取ってもらえる可能性もあります。

この場合、なるべく排水を分けることがポイントです。

貴金属やレアメタルを取り出す際の処理が少なければ、高額で買い取ってもらえるかもしれません。

下記の企業などで汚泥を買取していますので、気になる方は一度サイトを訪問してください。

株式会社JEMCO:https://jemco-gr.jp/index.htm

三和油化工業株式会社:https://www.sanwayuka.co.jp/

 

まとめ

汚泥は産廃となるので、産廃処理業者で適切な処理が必要です。

産廃処理業者に引き取ってもらう場合は、なるべく量を減らすことで、処理費用が安価になります。

水性塗料の処理にお困りの方は、弊社のペイントマスターを使えば、産廃処理費用を削減できます。詳細は下記ページに掲載していますので、ぜひご覧ください。

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