事業所や工場から出た排水処理のできない汚水や、排水処理後に残った汚泥や未処理の廃液は「産業廃棄物処理業者」に料金を支払い、引き取ってもらいます。
今回は、その産業廃棄物処理業者についてお話しいたします。
産業廃棄物の処理業者 種類
廃棄物の処理は、「分別・保管」→「収集・運搬」→「積替・保管」→「中間処理」→「再生」か「最終処分」という流れになっていて、産業廃棄物処理業者は以下の3つに分けられます。
<収集・運搬業者>
排出事業所から廃棄物を収集し、処分する場所まで運びます。
産業廃棄物は都道府県の許可がないと持ち出せないため、収集運搬の資格をもった業者のみが行うことができます。
<中間処理業者>
廃棄物を処分できる形に加工する業者です。加工された廃棄物は、リサイクルされるか最終処分場で埋め立てされます。
<最終処分場>
リユースやリサイクルするのが難しい廃棄物を、最終的に埋め立てなどします。
中間処理業者についてもう少し説明しますと、産業廃棄物を出す際に種類分けがされるのですが、その分類によって処理方法が変わってきます。
例えば産業廃棄物だと、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリなどの20種類に分類されます。
燃え殻や灰はそのまま埋め立てることができるのか?廃油はそのままポイッと捨てられるのか?もちろんダメですよね。
それらのそのままでは捨てられないものを、リサイクルや最終的に埋め立てができる状態に加工するための「中間処理」をする必要があります。
発生した廃棄物が何も中間処理無しに最終処分場で処分できるものであれば産廃費用は安くなりますし、 中間処理が必要な廃棄物であれば費用は上がります。
このように、廃棄物処理のそれぞれの工程に携わっている業者がいます。
それでは今回は産業廃棄物の処理業者についてお話ししました。