概要
| 所在地 | 愛知県 |
| 業種 | 機械部品製造業 |
| 排水種別 | バレル研磨排水 |
| 排水量 | 3㎥/日(60Lの排水が20分毎に50回発生) |
| 導入製品 | ・小型排水処理装置「AN−200」 ・粉末一剤型凝集剤「アクアネイチャープラス」 |
| 導入の形態 | 新設 |
| 導入時期 | 2026年10月 |
抱えていた課題
- 未処理のバレル研磨排水が最終処理場の負荷になっていた
バレル研磨排水は未処理のまま工場内の最終処理場へ送水していたため、最終処理場の汚濁負荷が高いことが課題となっていました。従来の中間処理設備の更新や産業廃棄物として処分する方法は、コスト面・環境面ともに負担が大きい状況でした。 - 排水が頻繁に発生し、設置スペースも限られている
生産設備からは約20分ごとに排水が発生し、1日の排水量は約3㎥に上ります。これに対して原水タンクは約80Lと小さく、貯まり次第すぐに最終処理場へ送水する必要がありました。中継タンクを設ければ排水を貯めてから処理できますが、設置スペースの制約からそれも難しい状況でした。
ネクストリーが行ったこと
- 凝集剤の選定と添加量の最小化
凝集試験で排水の性状を確認したところ、濃度が薄く、沈降も短時間で進むことがわかりました。そこで、pH調整が不要な粉末一剤型凝集剤「アクアネイチャープラス」を選定し、添加量の比較検証から確実に処理できる最小の添加量を算出しました。この結果から、200Lを20分程度で処理できる可能性が高いと判断しました。 - 「AN−200」のサイクル運転と三方弁を組み合わせて溢れを防止
通常、1日3㎥の排水であれば、より容量の大きな装置で1日数バッチ処理する仕様をご提案します。本件では設置スペースが限られていたため、短時間処理の見通しをもとに、「AN−200」で1日約15バッチを繰り返し処理するサイクル運転を採用しました。
原水ポンプを停止できない関係上、処理中の原水タンクの溢れを防ぐため、既設配管に三方弁を追加し、稼働中は排水を最終処理場へ切り替えています。そのうえで、未処理で送られる排水を減らすため1バッチを20分以内で処理できるよう調整し、汲み上げた排水の端数のみのごく少量に抑えています。
提案内容
再利用の検討
当初は処理水の再利用も検討しました。しかし、膜処理装置を設置するスペースがないことと、凝集処理した水が製品に与える影響が明確でないことから、再利用は見送りました。そのうえで、凝集沈殿処理によって最終処理場の負荷を低減する方針に決定しました。
凝集試験の様子


目標:pH調整なしで、短時間で処理できる薬剤と添加量を選定する
結果:排水の濃度が薄く、沈降も短時間で進んだ。一剤のみ・少ない添加量で処理でき、200Lを20分程度で処理できる見込みが得られた。
処理フローと現場の様子






