2021年4月に入りましたね。少しずつ暖かくなってきて弊社の工場裏にも桜が咲き、春を感じています。今回から汚泥処理について、いくつかのブログに分けて説明していきます。
汚泥とはなんだろう?
まず、弊社の製品を使って日々処理されている”汚泥”とはなんなのか、基本的なところからお話しいたします。
汚泥は砂混じりの泥といった感じで、粘土質やシルト質など種類も様々あり、時間をかけて地面に堆積していくものです。
例えば、港で船が漂着するところの底やダムなどの貯水地に溜まっていきます。それは波が原因であったり、プランクトンの死滅などいろんな要因があります。
汚泥が港の底面に溜まってしまうと、離着する船にひっかかってしまいます。そのため船の運行をスムーズにするためには、その汚泥を定期的に取り除かなけれないけません。
ダムや湖、池などの水を溜めておく場所(貯水池)では、閉鎖性水域と言って水の流れが無く流れ出て行く場所もないので汚泥はその閉鎖性水域に沈降し溜まっていきます。
そこに落ち葉などが落ちるとプランクトンがそれらを食べてやがて死骸となりそれらも汚泥として堆積してきます。
湖などの水を抜いた後に出てくる汚泥は、足を踏み入れるとすぐには抜けないくらいに含水しておりドロドロになっています。貯水池というのは水を溜めないといけない場所ですが、汚泥が溜まれば溜まるほど、溜めることのできる水量が減ってしまいます。
そのため、この汚泥もまた定期的に取り除かないといけません。
他にも汚泥が溜まることのデメリットがあり、 プランクトンの死骸などの腐敗臭などは、水の汚染にも繋がってしまいます。
魚の外来種が繁殖し生態系にも影響が出てくるのです。
そのようなわけで、日本中各地で汚泥は取り除かれ処理されています。
“汚泥”と言いましたが、他にヘドロや浚渫土(しゅんせつど)とも言います。
それでは、今回は処理する汚泥について説明いたしました。
次回はこの汚泥をどのように取り除いているのかに触れたいと思います。