水性塗料と洗浄した水性塗料廃水の処理方法について

先日塗料メーカー様とお話する機会を頂きました。
 そのお話の中で、これまでは塗料を製造し販売する事だけを行って来ましたが、販売先のお客様へ、洗浄した塗料廃水や残った塗料の処理方法までを一つの形にしてご提供したいと言う事を仰っておりました。
 
 弊社は日々塗料やインキを使うお客様と直接お話する機会を多く頂きますが、上記のようなニーズは非常に多くあると思います。

 ユーザー様の観点からは、塗料やインキ・薬剤を購入して使用し、それを安全に排出するまでがお客様の現場で行われるべき事であり、特に排出の部分が情報として行き届いていないのが日本の廃水処理の現状だと日々感じております。

 では、水性塗料の場合はですが、以下のように処理を行う事が出来ます。

 まずは、水性塗料を使用した刷毛やローラーを洗う際に、必ず洗浄水が発生します。塗料が混ざっている為、非常に懸濁物質を多く含んだ洗浄水となります。

原水(1%)

 現状では、この廃水をそのまま側溝へ流していると言うお話もよく耳にします。

 弊社の多用途型凝集剤アクアネイチャープラスを使用すると以下のように塗料樹脂を吸着し、沈降する事が出来ます。

 処理水(プラス1,500ppm)

 沈降した塗料樹脂をろ過すれば、清澄水のみとなります。この清澄水の中に健康を害するような有害物質を含んでいないのであれば、安全に放流する事が出来ます。処理水のpHも中性域となります。

 次に水性塗料そのもについてですが、様々な現場で使用した塗料は必ず、余ります。次に使い回せるような塗料であれば良いのですが、溶剤塗料と違って劣化も早いですし、使い回せない事の方が多いと聞きます。

 塗料原液

 この塗料は上記の洗浄水と同じ塗料です。水性塗料そのものの処理には、弊社の水性塗料固化処理剤ペイントマスターを使用します。

 5%前後を添加し塗料と混合すると、素早く固化します。

 固化

 固化すると同時に水分が抜けやすい状態を形成するので、固化直後からどんどん水分が抜けていきます。

 養生②(5分)

 そして、二日後の状態ですが、完全に水分が無くなり塗料樹脂のみとなります。

 養生②(2日後)

 水分が含まれていない塗料樹脂ですので、処分費用も大幅に安くなる可能性があります。

 このように、水性塗料に関しては、弊社の製品で廃水から塗料そのものまで処理を行う事が出来ます。

 塗料廃水や残った塗料でお困りの際は、是非弊社までお気軽にご相談下さい。

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