「廃水と排水って何か違いがあるの?」と疑問に感じている人もいるかもしれません。
混同されやすい2つの「はいすい」ですが、実は明確な違いがあります。
本記事では廃水と排水の言葉の違いについて、分かりやすく紹介します。
記事の後半では廃水処理と排水処理の違いも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「廃水」と「排水」の違いとは?
「廃」は古くなって役に立たなくなることを表す言葉です。一方の「排」には押し出すという意味があります。
早速、廃水と廃水の違いを確認していきましょう。
廃水の意味
廃水は何かの処理に使われた後の汚れた水のことを指します。
例えば、お米を研いだあとの濁った水そのものは「廃水」です。
廃水は名詞でしか使えません。〇〇を廃水するとは言えませんので、注意しましょう。
排水の意味
排水とは不要な水を排出することです。
お米の研ぎ水を例にすると、研ぎ水を流すことが排水となります。
排水は名詞でも動詞でも使えます。〇〇を排水するという使い方もOKです。
廃水と排水の違い
まとめると廃水は汚れた水そのもののことで、排水は水を外に捨てる行為のことになります。
廃水の水は処理に使われた汚れた状態ですが、排水の水は必ずしも汚いとは限りません。
「廃水」と「排水」の違いが分かれば、廃水を排水するという使い方も間違っていないことが分かります。
廃水処理と排水処理の違い
実際の水処理の現場で行われているのが、廃水処理と排水処理です。
環境保全が叫ばれる今日では排水処理から廃水処理にシフトが進んでいると言えるでしょう。
2つの処理の違いを本章で確認していきます。
廃水処理
生産現場では研磨排水や切削液廃水など、様々な廃水が発生します。
廃水処理はこれらの廃水を凝集処理などで、きれいな水と汚れに分けることです。
廃水処理できれいにした水は循環させて、生産現場で再利用されることもあります。
但し、廃水処理で処理した水には少なからず薬剤成分が含まれていますので、再利用できるかどうかの判断は慎重に行いましょう。
排水処理
排水処理は工場の外などに水を排出するために、廃水を処理することです。
廃水に含まれる成分によって、排水基準が異なります。
(例:フッ素を含む水の排水基準=8mg/L以下)使用する薬剤が変わるなど処理方法が異なりますので、注意しましょう。
廃水処理、排水処理は専門業者に問い合わせしよう
廃水処理と排水処理は混同しやすいですが、違う意味の処理方法となります。
自社で行いたい処理を明確にして、適切な水処理を行いましょう。
ネクストリーは廃水処理と排水処理のどちらの処理も提案できる「保険の窓口」のような存在です。
工場の水処理でお困りのユーザー様は、以下のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。