濃い廃水である廃液は本当に処理しにくいのか?

廃液と廃水。
なんとなく言葉のニュアンスとして濃いか薄いかで使い分けるような気がします。

弊社ではこれまでに様々な廃水の試験や処理をしてきました。
基本的にはすでに排水処理をされている会社様が手間やコストの削減、または課題や問題点の改善を求められてのお問合せが多いのですが、ここ最近は「こんな”廃液”って処理できますか?」のようなご相談が増えてきた気がします。「現状はどのように処理されているのですか」と聞くと「産廃です」と。

できるできないは置いておいて、基準を満たすかどうかもとりあえず置いておいて。

弊社の一剤型凝集剤を使えばパパッと振りかけて、クルクルっとかき混ぜて、ザバッと濾過するだけなので、



レッツトライです。



確かに廃液(濃い廃水)というのは処理が難しいことが多いです。

懸濁物質濃度が高過ぎると、薬品がうまく反応してくれないことがあります。例えるならぎゅうぎゅうに洗濯物を詰め込んだ洗濯機ではしっかり洗えない感じです。そんな時は洗濯物の量(割合)を減らせばいいわけで、つまり希釈してから処理すれば良いのです。

希釈あり希釈なし
※左は2倍に希釈して処理したもの。右は濃度2倍(原水)薬剤2倍添加。同じ結果とならない。



希釈することで処理する原水量が増えますが、薬品の添加量は懸濁物質の量に由来するので処理コストは変わりません。むしろ効率が上がって無駄がなくなり下がる可能性もあります。

一般的に排水処理において廃水1L(㎏)あたりの薬品コストは1円以下の世界です。
たとえ濃い廃液のため多少添加量が多くなっても、産廃費用と比べれば検討の余地はあるのではと思います。

廃水サンプル試験は無料で行っておりますのでお気軽にレッツトライです。
場外排出における法的な部分はもちろん、実際の作業や用具などのアドバイスまでサポート致します。

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