ネクストリーの藤井です。
正月気分も抜け、今日から本格的に仕事を始めるという会社も多いのでは
ないでしょうか。私は、先日の3連休を利用し家族で熊本・宮崎へ行って
来ました。観光が目的ではなく、異業種ですが高い志を持って仕事をして
いる仲間に会ってきました。これまで本当に多くの人に支えられているなと
実感しただけではなく、やはり最後は「人」だなと思いました。
今年一年も一人でも多くのお客様に貢献できるよう、全力で駆け抜けて
行きましょう!!
さて今回は、凝集沈殿処理には欠かす事のできない、撹拌についてです。
欠かす事の出来ないものですが、「混ざればいいんでしょ。」くらいに
思っている方も少なくないのではないでしょうか!???
正直、私自身も撹拌方法や撹拌時間・撹拌強度といったものを軽く見て
いました。
さて今回は、凝集沈殿処理には欠かす事のできない、撹拌についてです。
ある時に、硫酸バンドやPAC(ポリ塩化アルミニウム)を製造している
メーカーの方に、「凝集処理は、撹拌が命だ!!」という事を聞きました。
「撹拌なんて、混ざればいいんでしょ。」くらいで考えてる方も多い
のでは無いでしょうか。正直、私自身も撹拌方法や撹拌時間・強度と
いったものを軽く見ていました。
最初は、そんなに違いなんかでないと半信半疑でしたが、様々な廃水の
試験を行って行く中で、撹拌の重要性が身にしみてわかるようになりました。
あるお客様の要望で、
①使用する薬品の量を減らしたい
②発生する汚泥量を減らしたい という要望を頂きました。
ある時に、
下の写真が原水です。
SSの量も非常に少なく、極めて薄い廃水です。
このように濃度の薄い廃水の場合に、薬品の添加量を最小限に抑えるには
十分に撹拌する という事が非常に重要です。
この手法は、私たちの飲み水を作っている浄水場などでも活用されて
いる手法です。
反応時間は、長く取る必要がありますが、その分、少ない薬品で処理する
事ができ、なおかつ水の透明度も上がります。
そして、しっかりと反応させる事で、フロック一つ一つがしっかりとし
沈降性の良いフロックとなります。
【撹拌直後】 【30秒後】
【60秒後】 【180秒後】
写真のように、フロックは1mm程度で細かいですが、しっかりとして
いるため、沈降性が良く180秒後にはほぼ全てのフロックが沈降しています。
凝集処理は、最適な薬品を選定すると共に、撹拌条件もしっかりと
整えることで、結果が大きく変わってきます。
まだまだ学ぶ事も多いですが、常に学び続け成長して行きます。
今年もよろしくお願い致します。