ニス原液の固化処理

ニスというのは液状になっていることで何かしらが濃縮されているようで、固形化するとボリュームアップしてしまいます。

そのため凝集処理の場合、洗浄廃水であっても濃度が濃いと、水中がぎゅうぎゅう詰めになってしまい析出しきらない、イコール凝集不良となるケースが多くなります。

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その場合は希釈しないと処理が難しくなります。
10Lを100Lにするくらいなら、まぁ手作業の範疇に収まるのでアリかも知れませんが、100Lを1,000L、1,000Lを10,000Lとなると文字通り色々なものが桁違いになりますので現実的ではありません。

ではどうするかという話ですが、まず第一に検討して頂きたいのが、残ネタつまり少量残ったニス原液そのものは廃水に混ぜないようにすることです。

残したところでゴミ箱に捨てられるものではないので、少量であれば水で溶いてまとめて排水処理を、としたくなりますが、突発的な濃度変化や単純に濃くなることで排水処理において良い影響はひとつもありません。

そこでタイトルの通り、ニスの残ネタは残ネタで固化処理してはいかがでしょうか。

それには弊社の「水性塗料固化処理剤ペイントマスター」を使いまして・・・と勧めたいところですが、水性ニスであればもっと簡単安価で固化処理することができます。

安全とはちょっと言い難いところが玉にきずですが、希硫酸を適量添加して混錬するだけです。

ニス原液 希硫酸混錬 養生1

このように液体を固形物化して乾燥させれば、処分単価も処分重量もずいぶん変わってきます。

希硫酸はお近くの薬品商社さんなどで手に入ると思いますので、処分にお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか。

作業の際はくれぐれも肌に触れないよう、長袖、防護メガネ、ゴム手袋などをお忘れなく。

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