AQ-BPで浄化した循環水は無色透明になりますので、わざわざ汲み除けて繰り返し使用しなくても排水すれば良いじゃないかと思われるかもしれません。
確かに排水することは可能ですが、条件(排水基準)があります。
塩水も日本酒もシンナーも皆透明ですが、中身(成分)は全然違います。
つまり透明かどうかだけでなく、成分によって排水できるか否かが決まるのです。
当然、有害物質が含まれていないことが大前提です。
その基準値は『水質汚濁防止法』又は『下水道法』という法律によって定められており、
①排水先は河川か下水か
②特定事業場か否か
③一日あたりの排水量が50㎥以上か
などの条件により基準項目数や数値が異なります。
湿式塗装ブースは『廃ガス洗浄装置』という特定施設に該当するという知見が一般的ですが、毎日50㎥以上排水することはまずないと思いますので、『特定事業場且つ日量50㎥未満』の基準値を満たせば晴れて排水可能となります。
また、各河川毎(県)、下水道局毎(市町村)によっても多少基準が異なりますので、まずはお役所へお問合せください。
さて、ではAQ-BPで浄化した水は排水基準を満たすかと言いますと・・・
「数値的には下水放流なら射程圏内」といったところでしょうか。
もちろん使用塗料、塗布量、循環水の非交換期間、ブース設備性能、基準値の上乗せ、などなど諸々の条件によりけりですので一概には言えません。
排水を検討される方は、原水及び処理水の水質分析をお勧めします。
その際はお気軽にお問合せください。