前回に引き続き今回も湿式塗装ブースの維持管理について
お話しさせて頂きます。
今回は
凝集剤を添加することで循環水内の余剰塗料の固化を防ぎ、
その結果、どのように定期清掃の労力軽減につながるかをご説明
させていただきます。
前回のブログでは凝集剤を循環水へ使用した場合、
どのような変化が起こるかを現場にて行ったビーカーテスト
の写真を参考にご説明させていただきました。
※使用した凝集剤は「AQ-BP」という液体の凝集剤です。
※資料はホームページの製品資料バナーよりご確認いただけます。
「AQ-BP」を使用することで、循環水内の塗料を凝集し、
時間の経過とともに底部へ沈んでいきますので、
清掃作業を行う際は、上澄み液を排出してから行います。
底部へ沈んだ汚泥を回収していきますが、
汚泥の性状に凝集剤を使用した場合と
使用しなかった場合で明らかな差が生じます。
塗料は水の中でも粘性を失いません。
粘性が残った状態で堆積した汚泥は、非常に取り除く作業が大変です。
※塗装ブースの奥側は汚泥がたまりやすく、人力での除去は多大な労力を要します。
「AQ-BP」は塗料をフロック化させることで不粘着化させる効果があります。
フロック化させることで細かいフロックの粒子感に適度に水分が入り込むため
扱いやすい(スコップ等ですくいやすい)状態となります。
汚泥の性状を変えることで時間と労力の軽減につながります。
また汚泥が堆積し嫌気状態となることで発生する有害な硫化水素の発生を
抑制する効果もございます。
塗装ブース循環水の管理は、日々の忙しさであまり管理が届かない
範囲となりうる点かと存じます。
しかし、適正な管理を行うことで塗装ブースのトラブルによる生産への影響、
循環水、余剰塗料の堆積による汚泥の廃棄費用を削減できます。
総じて企業経営に影響する懸念を少しでも減らすことができると思いますので、
ご検討いただけた際にご不明な点ございましたらお気軽にご連絡ください。
今回は
凝集剤を添加することで循環水内の余剰塗料の固化を防ぎ、
その結果、どのように定期清掃の労力軽減につながるかをご説明
させていただきました。
「AQ-BP」の使用方法等、詳細について、またブログにてご説明させていただきたいと思います。
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