汚泥の分類と汚泥処理方法〜ベントナイト泥水の処理についても解説!

今回は汚泥について、さらに詳しくお話しいたします。

汚泥の分類

画像の説明
※改良前の汚泥

汚泥とひと言で言っても、土そのものの種類や晒される環境によってドロっとしていたりビシャビシャだったり固さが様々ですよね。

浚渫改良工事で出てくる土は含水比(水分が土に対してどのくらい含まれているか)によって分類されており、それによって処理する際に使用する固化材なども変わってきます。

例えば普段道端や公園等でよく見かける土に水はあまり含まれていませんが、その土が水の流れがほとんどない湖や池などに長期間堆積していくと含水比の高い汚泥になっていきます。

比較的に含水比が低い状態だとドロっとして、含水比が高くなるにつれてだんだんタプタプとした感触になり、そして高含水になるとビシャっと水に近くなっていきます。

含水が多ければ多いほど水に近くなるので水処理の分野になり、含水が下がれば土に近づき、固化材での処理することになります。画像の説明

【凝集剤分野】(表の一番右側)
高含水であり、泥水と言われるものです。水処理の分野となります。

【固化材分野】(表の一番左側)  
含水比で言うと200%以下のものです。泥水というより湿っぽい土という感じです。

【上記2分野の中間】(表の真ん中)
手で浚えないくらいですが、スプーンでかき回すと少し抵抗があります。
この辺りの土がヘドロや浚渫土と呼ばれます。

ちなみに、井戸など地中に奥深く穴を掘っていく時にドリルのような重機で穴を開けていくのですが、なめらかに掘るために「ベントナイト」という粘土を混ぜながら掘っていきます。その際に出てくるベントナイト泥水も汚泥の対象となり、なんらかの形で処分しないといけません。この処理に困っている方も結構多いです。

汚泥の処理方法

写真のような池から水を抜くと底泥(貯水池の下にたまっている汚泥)が出てきますが、どのように取り除いているのでしょうか。

重機のバックホウ等で汚泥をすくって、そのままダンプカーに載せることを理想としていますが、汚泥にある程度の強度がないと載せることができません。

そのため、土壌改良をしてダンプカーに載せられる状態にしなければいけません。もし土壌改良しない場合バキューム車で吸い上げるしかないのですが、工事現場では1回で2万トンほどの大量の汚泥が出ます。

それをバキューム車で全て吸い上げてもらおうとすると、コストが高くなってしまうのです。しかも、バキュームでただ吸っただけの汚泥は再利用ができません。

改良した土は条件が整えば植生土として公園の土に再利用されたり、道路の両サイドの法面として利用されます。再利用できないものは埋め立て処分されますが、水分を含んでいると埋め立て処分ができません。

バキューム車で吸い上げた場合は、中間処理業者に引き取ってもらい中間処理をして埋め立てできる状態にします。

ダンプカーに載せられるように土壌改良すれば、運搬にかかるコストも抑える事ができ条件が整えば土も再利用できるようになります、産廃業者の費用が削減できてコストを抑えることができます。

それでは、今回は汚泥の分類と処理方法についてお話ししました。

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