無機凝集剤の使用量削減!汚泥量削減!①
無機凝集剤の使用量削減!汚泥量削減!①
これまでにブログの中で何度も登場しておりますが、いわゆる
『一般的な凝集処理の方法』
として以下のような凝集沈殿法があります。
①凝結処理→②pH調整処理→③凝集処理
弊社では、この処理方法を『複数薬剤処理』と呼んでおります。
各処理で使用する薬剤の代表例として
①凝結処理
・硫酸バンド(硫酸アルミニウム)
・PAC(ポリ塩化アルミニウム)
・塩鉄(塩化第二鉄)…etc
②pH調整処理
・苛性ソーダ
・希硫酸
・塩酸や消石灰…etc
③凝集処理
・高分子凝集剤…etc
このように、各処理工程毎に使用する薬剤が違い、凝集沈殿処理の中で数種類の薬品を使用して処理を行う為、弊社では『複数薬剤処理』と呼んでいる訳であります。
また弊社では
一剤型凝集剤『アクアネイチャーシリーズ』
と言う自社の独自製品を製造しており、上記のような処理工程を1剤で完結出来るという特徴を持った薬剤となってております。
しかし、お客様にとっては、一般的な『複数薬剤処理』が最も良い処理方法なのか、弊社のアクアネイチャーシリーズによる『一剤処理』が良いのかは、様々な状況や水質から判断する為、一概にどちらが良いかとは言えません。
どちらにも、メリット・デメリットがある為
『様々な処理方法をお客様と共に理解を深めながら、最適な処理方法を見出すこと』
これが弊社の大事な役割となっております。
廃水処理には様々な処理方法があり、我々も日々学び続けておりますが、時には驚くべき処理技術を見出す事もありますし、腰が抜けるような驚きの製品との出会いもあります。
廃水処理を行う上でゴールは既にと言いますか、毎回決まっております。
しかし大切な事は、その方法やプロセスは無限とまでも行かないまでも様々であるという事です。
この部分を広く皆様に知って頂きたいと、常日頃強く感じております。
随分と前置きが長くなってしまい、今回は本題に入る事が出来ませんでした。そこで、次回は即本題に入る為に少し予告をさせて頂きたいと思います。
廃水処理を行う上で、方法やプロセスが様々であることの一つとして
無機凝集剤の使用量や添加量を減らせる方法
があります。当然ですが廃水の種類によってそれが可能となる場合や不可能な場合もあります。
この無機凝集剤の使用量削減は、スラッジの減容化、つまり汚泥の処分費用にも直結して来るので、産業廃棄物処理費用のコスト削減にも繋がる訳です。
このような方法をご存じない方も沢山いらっしゃると思います。
次回のお話しで、お客様の廃水処理についても
『一度見直してみて改めて処理方法を検討してみる余地があるな』
と実感して頂ければと思います。
『廃水処理の困った』は是非弊社までご相談下さい。