弊社は1剤に拘っておりません。
弊社は1剤に拘っておりません。
このブログで何度もお話しさせて頂いておりますが、弊社の1剤型凝集剤は、劇物を使用しない。処理が簡単。薬注装置が不要。など、いくつかの特筆すべき特徴があります。
そして、それらの特徴にマッチした廃水・廃水処理装置があった場合には、最適な薬剤としてご提案させて頂いております。
しかし、上記のように上手くマッチしない場合も多々あります。ここで、ご理解頂きたいのが、弊社としては特に1剤型凝集剤に拘っている訳ではないという事です。
例えば、最近以下のようなご相談を受けました。
【廃水概要】
廃水の種類:フレキソインキ廃水
廃水処理装置:エアー攪拌による凝集沈殿処理
お客様の困った:薬剤の使用種類が多く作業が煩雑で、もっと処理を簡素化したい。
使用薬剤:無機凝集剤、活性炭、苛性ソーダ、高分子凝集剤の4種類。装置改造等のイニシャルは極力避けたい。
過去に何度もエアー攪拌の現場で実機試験を行って来ました。SSの比重が重いものであれば、エアー攪拌でも沈降しますが、フレキソインキのような元々浮上しやすい廃水の場合、どうしても凝集処理後のスラッジにエア-が噛んでしまい、処理後は浮上してしまいます。加圧浮上処理のような状況になってしまうのです。
このような場合、弊社としては特に1剤型凝集剤に拘っておりません。1種類でも薬剤が減り、発生汚泥量の減容やコスト面も考慮して最適な薬剤の選定をさせて頂いております。
今回の廃水の場合以下のような結果となりした。
原水
処理水
使用薬剤
・凝集剤A(一次処理)添加量800ppm
・高分子凝集剤(二次処理)添加量(6ppm)
結果として、薬剤使用量は現行の6分の1程度になり、薬剤の種類も4剤から2剤となりました。また、劇物の使用もなくなりました。汚泥量もかなり減容化されました。
お陰様で、弊社イコール1剤型凝集剤と言うイメージもかなり定着してきており、そのような問い合わせも沢山頂きます。
しかし、弊社が最も大切にしている事は、お客様の廃水の種類や廃水処理設備、またお客様の困ったを解決する為の最適な提案をする事です。
廃水処理の困ったは是非弊社までお問い合わせて下さい。