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フレキソインキ廃水について②

フレキソインキ廃水について②

red先月9月12日に更新させて頂いた『フレキソインキ廃水について①』の続きです。少し時間が経ってしまいましたが、今回は前回の続きで実際の廃水処理の事例をご紹介したいと思います。

その前に、前回のお話を少しまとめておきます。

通常フレキソインキ廃水内の具体的な構成は、概ね以下の通りとなります。

①フレキソ印刷機から排出される濃厚洗浄廃液(少量)
②印判洗浄などの希薄洗浄廃水(多量)
③糊洗浄廃水(少量~多量)
④その他の廃水(少量~多量)

その中で①~④の廃水をそれぞれ処理したり、組み合わせて一緒に処理したりとお客様によって様々ですとお話させて頂きました。

その中でも、①+②で一つの処理を行い③は単独で処理するのが最も処理が安定すると言うお話をさせて頂きました。

その中で下記組み合わせ方法で処理されている現場の事例をご紹介させて頂きます。

【組み合わせ事例3】
★①+②+③→排水処理

フレキソインキ廃液に糊洗浄廃液が加わった処理パターンです。糊洗浄廃水はそれ程多く無く一緒に混ぜて処理をした方が圧倒的に手間が省けると思われがちですが、③が加わる事で、排水処理が非常に難しくなります。

その要因として下記の部分が考えられます。

(1)pHについて
使用する糊によってpHは様々です。その糊を洗浄する為、発生する廃水のpHもものすごくバラツキがあります。通常フレキソインキのみであればpHは7.5~8.2程度で安定しています。しかし、糊廃水が加わることで、原水pHが4.0~10.0程度まで幅が広がります。

また、糊のpHの挙動は非常に激しく、廃水発生直後のpHが10.5で、翌日再測定したら4.5まで低下していたと言う事もありました。このように、廃水処理をするにあたって、これだけのpH変動があると処理が非常に難しくなります。

更に、この処理に3剤、4剤と複数の薬剤を使用すれば何をどれだけ調整すれば上手く凝集出来るか、もはや職人レベルの技術となります。ここにSS(懸濁物質)の濃度変化が加わると、もう処理がお手上げ状態となります。

(2)脱水機との相性
糊は基本的に空気に接すると接着・固化します。またSSは凝集しているとは言え、糊そのものですので、非常に粘性も強く、ろ布の目詰まりの原因にもなります。

結局、脱水機がすぐに満水になるけど、ケーキが全然絞れていなかったり、ろ板の開板・清掃の頻度が上がったり、ろ布の交換頻度が上がりコストアップしたりと手間は増える一方です。

この(1)、(2)が処理を困難にさせています。

原水
 ①~③が混ざった原水です。見た目はほとんど変わりません。

原水データ
pH:4.5
臭い:強い糊の臭いがする
SS:少ない
発泡性:激しく撹拌すると微細な発泡あり

弊社の特徴として、このような処理水に対して一剤で処理出来る製品を製作する事は可能です。

処理水
     処理水pH=6.4 添加量1,000ppm(0.1%)

しかし大きな前提条件があり、それは

『原水の水質が概ね一定であること』

です。一剤形の製品開発に辺り一番のポイントはpH調整です。今回のような酸性廃水の場合、凝集剤のpHを弱アルカリにして処理後のpHがちょうど中性域に入るように調整しております。

しかし、この廃水が翌日、原水pH=10ありますとなってしまいますと、処理が出来なくなる可能性があります。

ここが一番のポイントとなります。
糊洗浄廃水をフレキソインキと一緒に処理すのであれば原水ピットをなるべく大きくし、原水の水質を均一化させることが、非常に重要な要素となります。

また廃水量がそれ程多くないようであればこのような装置を使用して自然濾過するのも一つかと思います。

画像の説明
下部のカゴに濾過袋を入れて自然濾過しています。

このように、フレキソインキに糊洗浄水が混入している場合は、糊廃水の特徴をしっかりと理解し最適な処理をする必要があります。

フレキソインキ・糊廃水についての困ったは、是非弊社までお気軽にご相談下さい。

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