「無機排水の処理をしなければいけないけど、どうすればいいのかわからない…。」とお困りではありませんか?
無機排水は有機排水とは異なる排水処理方法を行う必要があり、まずは無機排水の特性を知ることが大切です。
本記事では無機排水について、有機排水の違いから排水処理方法、具体的な処理事例までわかりやすく解説しています。無機排水の処理について知りたい方は必見です。
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無機排水とは?
無機排水は金属やガラスなど生物由来ではない物質を含んだ排水で、鉛や六価クロムなど有害性の高い重金属も無機排水に分類されます。
また無機排水と混同しやすいのが有機排水です。この両者の違いは次の通り「生物に由来するかどうか」である程度判断できます。
- 無機排水:生物に由来しない物質(金属、水、二酸化炭素など)を含む排水
- 有機排水:生物に由来する物質(食品、油、紙など)を含む排水
無機排水 | 有機排水 |
メッキ排水、ガラス加工排水、切削油含有排水、集塵排水、コンクリート含有排水、バレル研磨排水、フッ素含有排水など | 食品排水、畜産排水、クリーニング排水など |
無機排水の処理方法
無機排水を処理する方法は主に以下の2種類です。
- 物理処理
- 化学処理
有機排水の処理方法である生物処理では、無機排水は処理できないので注意しましょう。物理処理と薬品処理の概要を以下で解説していきます。
物理処理
物理処理は、水の汚れの原因である固形物や浮遊物を取り除く排水処理方法で、スクリーンろ過や膜ろ過が代表例です。
無機排水に含まれる重金属などを物理的な方法で取り除きますが、微小な固形物や水に溶け込んだ物質は処理しきれないこともあるため、他の排水処理方法と組み合わせるケースもあります。
化学処理
化学処理は、薬品を使用して化学反応により水の汚れを取り除く方法です。凝集剤を投入して排水中の汚れを分解する凝集分離や、塩素やオゾンによって有害物質を無害化する酸化処理などがあります。
無機排水の処理は凝集剤を使って汚れを沈殿させる「凝集沈殿法」が一般的です。
物理処理と化学処理の詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
■参考記事:排水処理とは?3つの排水処理方法や具体例をわかりやすく解説
無機排水の処理を検討するときのポイント
無機排水の処理を検討するときは、以下2つのポイントを押さえることが大切です。
- 1日あたりの排水量を把握する
- 無機排水の特性を把握する
まず1日あたりの無機排水の量を確認しましょう。排水量が5m3以下の場合はバッチ式の排水処理設備で対応できる可能性があります。反対に排水量が5m3以上の場合は、バッチ式だと処理が追いつかないので、連続式の大型排水処理設備が必要です。
また無機排水に含まれている物質によって、使用する薬品が変わってくるため、排水の特性を把握する必要もあります。あらかじめ排水のサンプルを採取して、薬品を選定するためのテストを行うのが理想的です。
無機排水を処理した事例
ガラス加工排水には、ガラス粉の他に鉛や鉄、亜鉛など別の無機物が含まれるケースがあります。それぞれの物質によって排水処理方法が異なるため、単独の排水処理設備では処理が難しいのが実態です。
連続式排水処理装置を使って、物理処理と化学処理を組み合わせることで、効果的に排水処理ができた事例があります。処理方法が異なる複数の無機排水を、凝集沈殿処理と吸着処理によって連続して処理できるようになった事例です。
■参考記事:株式会社ネクストリー導入事例「硝子加工業 処理方法が違う多元素含有排水処理」
無機排水は量と特性を把握して処理しよう
無機排水を処理する場合は、排水量と特性を把握することが大切です。2つのポイントが確認できれば、適切な排水処理設備が見えてくると思います。
無機排水の処理にお困りの方はお気軽にミズサポまでご相談ください。無機排水の特性調査から適切な排水処理方法のアドバイスまでトータルでサポートいたします。