土木・建築濁水や浚渫土、ベントナイト汚泥などは、現場によって、または工事の進捗に伴って懸濁物質濃度や含水率にムラが出ます。
濃いものは石灰系やセメント系固化材などで簡易且つ安価に処理できます。
薄いものは自然沈降、または少量の凝集剤で分離沈降するため、大半を放流することができます。
そのちょうど中間、自然沈降せず、且つ水分を飛ばすには大量の固化材が必要、逆に凝集処理しようとすれば凝集剤の添加量が嵩む上、ほとんど上澄みが取れない。
そんなどうにも中途半端な濁水・汚泥に持ってこいなのが団粒固化タイプのアースネイチャーです。
団粒固化とは石灰系・セメント系固化材のように水和反応によって水分を飛ばすのではなく、耕した畑の土のごとく通気性と排水性を高め、自然脱水することで強度を出したり減容したりすることです。反応自体は凝集と似ています。
下の写真はベントナイト汚泥(水)を団粒固化させたものです。
団粒固化させ、水が切れる状態で養生しておけば一晩程度でも重量(水分)は大体半減できます。
当然、脱水して出てくる水は無色透明です。
固化反応後は野積みすることができますし、脱水後はバキュームではなくダンプトラックで運搬できます。
現場で処理しても良し、中間処理で利用しても良し。
そのまま処分するのでは採算が合わない、という場合には固化材費<浮かせられる処分費とするべく一度お試し頂ければと思います。
また、アースネイチャーは主原料がペーパースラッジ灰と無機鉱物ですので環境に優しく、埋め戻しや植生土として利用する際にも適しています。
反応直後は若干アルカリに振れますが、時間経過と共に中性域に落ち着きますので安心です。