凝集試験

新製品の開発(高濃度沈殿スラリー用凝集剤)

紙加工会社様の排水処理現場でご相談がありあました。

【処理フロー概要】
混和槽(凝集槽)でPAC(ポリ塩化アルミニウム)苛性ソーダで原水を凝集し沈殿槽で固液分離した濃縮スラリーを汚泥ポンプを使わずに自然落下で汚泥貯槽に溜め置きます。一定量の汚泥が溜まったらポンプでフィルタープレスに送り込み脱水作業を手動で行っております。

【課題】

無機凝集剤のみを使用している為、フロックがとても微細でフィルタープレスの脱水効率がとても悪い。脱水によって得られたケーキも含水率が非常に高く十分な脱水が出来ていない。

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無機凝集剤により凝集させた原水のスラリーです。

【検証】
当社のアクアネイチャープラスで試験も行いましたが、SS濃度が非常に高く添加量も大変多くなってしまいました。そこで、SSが高濃度でも少量の添加量で十分なスラッジが出来るように新製品の開発を行いました。下記が新製品によって凝集した濃縮スラリーです。

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新製品300ppmでフロックが少し大きくなります。

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新製品400ppmでフロックは更に大きくなります。

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写真左(無機凝集剤のみ)写真中央(新製品300ppm)写真右(新製品400ppm)

【凝集後脱水試験及び実証試験】
凝集後簡易濾過試験を行い処理水の抜け具合を試験しました。結果はフロックの大きい処理水が短時間で効率良く水を抜くことが出来ました。

その後早速現場で実証を行い、結果として脱水効率は2倍となり脱水ケーキの含水率も低下汚泥の減溶化と作業効率の向上に繋がりました。


排水処理の現場では単純に処理水を放流基準値以内に低減させる事だけがすべてではありません。今回のようなフロックの大きさによるトラブルは脱水工程だけではなく、沈殿槽での沈殿時間にも影響し、沈殿時間が多く必要となると排水処理全体が円滑に回らなくなってしまいます。排水処理が円滑に回らなければ最悪のケース、生産設備を止めなければいけない事もありお客様にとっては大問題となります。

当社では、凝集剤の提供により処理水の水質向上を行っておりますが、多種多様なお客様の『困った』に幅広い知識と経験でお答えしていきます。

些細な『困った』でも改善する事により大きなメリットが出る場合もございます。水処理に関わる『困った』がございましたら、当社までお気軽にご相談下さい。

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